Moles and warts
しみ治療とは?
正しく排出されずにお肌のメラニン色素が部分的に多くなった状態をしみといいます。
しみには様々な種類があります。一人一人のしみの原因を徹底究明し、どの部位がどのしみ疾患であるかを正確に診断して、それぞれに対する治療法を考えながら組み立てて治療致します。
代表的なしみの種類
一般的なしみについて
お肌の一部でメラニン色素が多く存在するとしみとして認識されますが、これらは遺伝的な要因でできるもの、紫外線による光老化によってできるもの、何らかの炎症や摩擦刺激、ホルモンの影響を受けてできるものなど成因が異なります。また、好発部位もしみの種類によって異なります。しみの種類や肌質によって光治療(フォトフェイシャル)、レーザー治療で効果がでやすいもの、複数回の治療が必要なものがあります。最も重要なのはしみ治療を始めるにあたり、治療前のしみの診断とプランニングになります。
老人性色素斑
こめかみや頬の外側に好発する比較的大きめの斑点で代表的なしみです。長期にわたる紫外線曝露の影響でできることが多く、少しずつサイズが多くなり、時に隆起してきたり、かゆみを伴うこともあります。単発の場合も多発する場合もあります。光治療を月1回繰り返して薄くする方法もありますが、当院では基本的にはピコレーザー治療あるいは炭酸ガスレーザーを用いてなるべく少ない治療回数での治療をおすすめしています。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
20-30代から両頬骨や額の外側、鼻などに左右対称にでてくる青あざの一種です。色素の深さによって茶褐色であったり青灰色であったりします。このしみは深い部分が病変のため、光治療(フォトフェイシャル)は効きません。ピコレーザーあるいはQスイッチルビーレーザーで治療しますが、治療後は一定期間、炎症後色素沈着といって元よりも濃くなる時期があります。その点をご了承いただき、しっかり治療していかなければ完全に除去できないしみになります。当院では炎症後色素沈着が比較的軽いピコレーザーでの治療をおすすめしております。基本的には数ヶ月から半年おきに複数回の治療が必要になります。
肝斑
頬骨や額などの摩擦刺激を受けやすい部分に比較的広い範囲でみられる難治性のしみです。他のしみとは異なり、強い光治療やレーザー治療を施すと逆に濃くなります。メイクおとしや洗顔の際の摩擦刺激、肌へのパッティングにより皮膚のバリア機能が破たんして慢性的に炎症を起こした状態です。ADMや多発する老人性色素斑と部位が似ていたり、合併したりすることもあります。基本的には紫外線対策の徹底、摩擦刺激を控える、ビタミンCやトラネキサム酸の内服などの保存的治療を行った上で、場合によってはピコレーザーを低出力で照射するピコトーニング(ピコジェネシス)+エレクトロポレーション(ビタミンC、トラネキサム酸導入)、ケミカルピーリング(リバースピール)を行うこともあります。このしみは焦って治療してもよい結果がでません。半年~年単位で根気強く治療していく必要があります。
そばかす
両頬、鼻背、まぶたなどに概ね左右対称に1-数ミリ程度の細かい斑点が集簇する多発するしみです。遺伝的な背景があり、体質により学童期から発症します。幼少時は数が少なく認識されていなくて大人になり気になってくる方もいます。紫外線の影響、妊娠時などに濃くなることがあります。しみが多発し、また再発することもあるため、その方に応じて光治療を定期的に繰り返して少しずつ薄くしていくか、ピコレーザーで短期的に除去するかを選んでいただいております。
炎症後色素沈着
虫刺され、湿疹・皮膚炎、やけど、にきびなどの炎症の後に一時的に患部が色濃くなった状態のしみです。基本的には半年程度で自然に薄くなっていくことが多いです。紫外線対策やビタミンC・トラネキサム酸の内服、ハイドロキノンの外用などの保存的な治療を行うことが多いですが、長引く場合や色むらを改善させる目的で弱く光治療を行ったり、低出力でピコトーニングを行ったりすることもあります。
しみは何故できる?
- 紫外線曝露
- 月経時、妊娠時などの女性ホルモンの影響
- メイク落とし、洗顔時の過剰な摩擦刺激
- 誤ったスキンケア、強いマッサージなどによる肌への刺激
- 遺伝的な要因
- 皮膚炎やにきびの炎症が長引いたこと
などがありますが、しみの種類によって異なります。カウンセリングにてご相談ください
しみ治療はこんな方におすすめ
- しみやくすみがメイクで隠れなくなってきた
- しみがあるせいで実年齢よりも老けて見えてしまう
- スキントーンを明るくしてきれいな肌にしたい
- しみのコンプレックスを解消したい
当院のしみ治療
①フォトフェイシャル(M22、E-max)
当院では2種類の光治療(フォトフェイシャル)機器のいずれかで施術しています。シミを1回で消すと言うよりは複数回かけて少しずつ薄くしていく治療です。幅の広い 波長域の光を顔全体に照射することで、しみ・そばかす以外にも、赤ら顔、小じわ、毛 穴の開き、ニキビ後の赤みや色素沈着などの幅広い症状の改善にも効果的です。また、コラーゲンの増生を促し、ハリのある若々しい肌へと導きます。治療時の痛みも少なく、施術後からメイクが可能です。レーザー治療と違い、治療は回数がかかる治療ですが、少ないダウンタイムで肌のメンテナンスとして継続していく治 療になります。4週おきに5回が1クールとなります。
②ピコレーザー(厚労省承認機器:エンライトン)
当院ではしみ・肝斑、タトゥー・アートメイク除去などの治療でピコレーザーを使用します。機種は厚生労働省承認機器でFDA認可も取得しているエンライトンになります。従来のシミ治療と言えば、Qスイッチレーザー(ヤグレーザー、アレキサンドライトレーザー、ルビーレーザーなど)が使用されてきました。Qスイッチレーザーはナノ秒で発振されるレーザーですが、ピコレーザー(ピコ秒レーザー)はピコ秒発振ですのでQスイッチレーザーの1000分の1秒の短い時間(パルス幅)でレーザー照射することが可能になります。ピコ秒発振できることで、周囲への熱拡散が減り、肌への負担が小さくなります。そのため炎症後色素沈着、照射時の痛みなどが軽減されます。ピコレーザーによるしみ治療には『ピコスポット』』と肌全体を低出力照射でスキントーンを徐々に明るくしていく『ピコトーニング(ピコジェネシス)』があります。ピコスポットは1回照射したらその後はしばらく経過観察となります。効果不十分の場合は3-6カ月あけて再照射が必要な場合があります。ピコトーニングは2-4週おきに5回が1クールとなります。
③エレクトロポレーション(ビタミンC、トラネキサム酸導入)
当院ではフォトフェイシャルあるいはピコトーニングでお肌に光熱刺激を加えた後のさらなる美白効果の向上とお肌の鎮静化の目的でビタミンCやトラネキサム酸という美白成分をエレクトロポレーションで導入しています。この施術は電気パルスによって細胞膜に生じる生じる微小な穴を通じて、薬剤や美容有効成分を細胞内部に送り込む方法で、短時間に高分子の美容成分を大量に導入することが可能となります。注射をしなくても安全に痛みなく有効成分を導入することができます。
治療の流れ
①問診表の記載
基礎疾患、内服薬、過去の施術歴、毎月のご予算、ご希望の施術内容などを記載していただきます。
②医師による診察
皮膚科専門医、形成外科専門医による診察を受けていただき、患者様のしみに適した治療をご提案させていただきます。その際、施術後のダウンタイム、アフターケア、治療間隔と必要な回数などの説明をいたします。
③洗顔
施術部位は洗顔していただき、メイクも日焼け止めも落としていただきます。あらかじめメイクしない状態でご来院していただいてもかまいません。施術部位のしみの範囲が狭い場合は患部だけをリムーバーなどで落とすこともできます。
④施術
医師あるいは専属スタッフにより施術となります。基本的にはフォトフェイシャルは15-20分ほど、レーザー治療は範囲にもよりますが5分ー30分ほど、エレクトロポレーションは10ー20分程度かかります。
⑤定期的なメンテナンス
施術後は当院で指導する外用剤や被覆材などを使用していただき、スキンケアをしていただきます。しみ治療中は美白内服セット(ビタミンC、トラネキサム酸など)内服や紫外線対策の徹底を行っていただきます。ピコスポットは施術後は炎症後色素沈着がでることがありますので月1回程度ご来院していただきます。また、ピコトーニングは2-4週おきの施術となりますので定期的にご来院していただきます。
肝斑治療とは?
治療の基本は紫外線対策、内服治療による保存的治療です。加えて低出力でピコレーザーを肌を刺激しない程度の低出力で照射するピコトーニング(ピコジェネシス)を行うことがあります。効果としては表皮ケラチノサイト内のメラニン色素排出促進とメラノサイト(色素細胞)活性を抑え、メラニン色素生成に関わるサイトカインの抑制が知られています。
代表的な肝斑の種類
広範囲にわたる肝斑
額、こめかみ、頬、口周囲にびまん性にみられる肝斑。日本人ではほとんどみられず、白人に多いタイプです。遺伝的な要因で紫外線に対する感受性の違いが要因と考えられます。
頬骨に沿った肝斑
下眼瞼をさけて両頬骨の隆起した部分を中心とした肝斑。日本人で多いのはこのタイプです。こめかみにかけて癒合している場合もあります。過剰な摩擦刺激、紫外線曝露刺激、皮膚バリア機能の破たんなどの要因と考えられます。
鼻の下や口の周りの肝斑
人中や口周囲にみられる色素沈着で肝斑類縁疾患と考えられています。日本人でもまれにみられますが原因は不明とされています。このタイプも何らかの摩擦刺激、炎症の関与が考えられます。
肝斑とシミそばかすの違い
老人性色素斑と肝斑の違い
老人性色素斑はこめかみや頬の外側に好発する比較的大きめの斑点のしみです。多発することもありますが個々は孤立性のしみです。
肝斑は癒合して少し広範囲になることが多いしみです。しみの境界がもやもやして不明瞭になります。時期によって濃くなったり薄くなったりします。
炎症後の色素沈着と肝斑の違い
炎症後色素沈着は湿疹・皮膚炎、にきび、やけどなどの強い炎症の後に生じる一過性の沈着です。半年ほどかけてゆっくり薄くなっていく可逆的な変化です。
肝斑のベースには皮膚疾患はありませんが、慢性的な紫外線曝露、日々の摩擦刺激の蓄積、女性ホルモンの影響などを受けて生じます。肝斑は自然に消えることはほとんどなく、難治となることが多いです。
雀卵斑と肝斑の違い
雀卵斑(そばかす)は遺伝的な背景があり、体質により学童期から発症します。個々のシミは1-数ミリと小さいしみが頬や鼻背などに多発します。光治療やレーザー治療によく反応します。
肝斑は癒合したびまん性の少し広範囲になることが多いしみです。境界ももやもやして不明瞭なことが多いです。時期によって濃くなったり薄くなったりします。難治性のことが多く、年単位で根気強く治療する必要がなります。
肝斑治療がおすすめなのはこんな方?
- 肝斑がメイクで隠れなくなってきた
- 肝斑があるせいで実年齢よりも老けて見えてしまう
- スキントーンを明るくしてきれいな肌にしたい
- 肝斑の色むらを軽減したい。
肝斑治療の注意点
肝斑・炎症後色素沈着に対しては基本的にはビタミンCやトラネキサム酸の内服、ハイドロキノン外用などの保存的な治療やスキンケアの見直しを行いますが、さらに改善させたい場合にピコトーニング(低出力のレーザーフェイシャル)を行います。肝斑や炎症後色素沈着に高出力のレーザー照射を行うと肝斑や炎症後色素沈着は増悪するため禁忌となっております。
当院の肝斑治療
ピコトーニング(ピコジェネシス)
レーザートーニングといえば主にQスイッチヤグレーザーで行われてきました。ピコレーザーを用いたピコトーニング(ピコジェネシス)はQスイッチヤグレーザーよりもさらに低出力で照射することができるため、より低リスクかつほとんどダウンタイムなしでの施術が可能です。2-4週おきに繰り返すと徐々に効果が現れます。1クールの目安は5回となります。
リバースピール
3種類のピーリング剤を用いて肝斑・色素沈着を改善します。
- 1ステップ(角質層深部):トリクロロ酢酸・低濃度過酸化水素・コウジ酸
- 2ステップ(角質層内部):高濃度乳酸・フィチン酸
- 3ステップ(角質層表面):ヒドロキシ酸・コウジ酸・フィチン酸
日本におけるTCAピーリングの常識を変えた、マッサージピール「PRX-T33」から、新たに肝斑・色素沈着治療用のピーリング剤が誕生しました。その名も「リバースピール」。
3ステップで、お肌の深層から表層へ向けて施術を行います。
1つ目の溶液はトリクロロ酢酸が真皮層まで達し、薬剤に含まれる過酸化水素でメラニン色素を酸化、分解されやすくします。また、コウジ酸の効果で美白に導きます。
2つ目の溶液は、78%という世界で一番高い濃度の乳酸を配合、表皮層の深い部分に効果を発揮します。肌の表層の細胞を壊すことなく、メラニン色素を直接作用します。
3つ目はヒドロシキ酸とフィチン酸のピーリング剤で、表皮の浅い部分をターゲットにしています。皮膚表面のピーリングを行い、コウジ酸の美白作用を届きやすくします。
エレクトロポレーション
当院ではフォトフェイシャルあるいはピコトーニングでお肌に光熱刺激を加えた後のさらなる美白効果の向上とお肌の鎮静化の目的でビタミンCやトラネキサム酸という美白成分をエレクトロポレーションで導入しています。この施術は電気パルスによって細胞膜に生じる生じる微小な穴を通じて、薬剤や美容有効成分を細胞内部に送り込む方法で、短時間に高分子の美容成分を大量に導入することが可能となります。注射をしなくても安全に痛みなく有効成分を導入することができます。
内服療法
ビタミンC、トラネキサム酸などの美白効果が知られている内服薬を継続していただくこ とで徐々に肝斑の色調が薄くなっていきます。抗凝固薬やピルなどを内服されている場合 や基礎疾患がある場合には内服できない場合もありますのでご相談ください。
外用療法
ハイドロキノンを中心とした外用剤をご自宅でも使用していただくことで紫外線の強い時期に肝斑の色調が濃くなるのを軽減します。サンスクリーンによる紫外線対策の徹底と合わせてご使用いただいております。ハイドロキノンにかぶれたことがある方、肌が弱い方はご使用できない場合もありますのでご相談ください。
治療の流れ
①問診表の記載
基礎疾患、内服薬、過去の施術歴、毎月のご予算、ご希望の施術内容などを記載していただきます。
②医師による診察
皮膚科専門医、形成外科専門医による診察を受けていただき、患者様のしみに適した治療をご提案させていただきます。その際、施術後のダウンタイム、アフターケア、治療間隔と必要な回数などの説明をいたします。
③洗顔
施術部位は洗顔していただき、メイクも日焼け止めも落としていただきます。あらかじめメイクしない状態でご来院していただいてもかまいません。施術部位のしみの範囲が狭い場合は患部だけをリムーバーなどで落とすこともできます。
④施術
医師あるいは専属スタッフにより施術となります。ピコトーニングは10-20分程度、ケミカルピーリングは20-30分程度、エレクトロポレーションは10ー20分程度かかります。
⑤定期的なメンテナンス
施術後は当院で指導する外用剤や被覆材などを使用していただき、スキンケアをしていただきます。しみ治療中は美白内服セット(ビタミンC、トラネキサム酸など)内服や紫外線対策の徹底を行っていただきます。リバースピールは2ー4週おき、ピコトーニングは2-4週おきの施術となりますので定期的にご来院していただきます。
〒921-8844
石川県野々市市堀内4-80 TEL: 076-246-4455
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こじまクリニック
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9:30-13:00 | ○ | ○ | ○ | 休診 | □手術のみ | ○ | 休診 |
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診療時間 / 平日、土曜ともに午前9:30―13:00、午後14:30-19:00
受付時間 / 平日午前13:00まで、午後18:00まで
土曜午前13:00まで、午後16:00まで
休診日 / 木曜、日曜、祝日
*金曜午前と平日18:00―19:00、土曜16:00―19:00は手術・施術のみとなります