脂肪吸引・脂肪注入とは？

脂肪吸引は吸引管という細いカニューレを使用して陰圧をかけて小さい孔から皮膚の下の余分な脂肪を吸引する施術です。Body contouring surgeryとも呼ばれ、適切な量の脂肪を除去しほどよく脂肪を残すことできれいなボディラインをつくります。
脂肪注入とは採取した新鮮な脂肪を濃縮し、不純物を除去し注入治療に用いる施術です。

脂肪吸引する部位による吸引方法の違い

ベイザー脂肪吸引は小さい孔からベイザー波を照射することで周囲の線維性組織をなるべく傷つけずに脂肪をやわらかくすることで優しく脂肪吸引し、従来の脂肪吸引よりも低ダウンタイムでの施術が可能になりました。また、シリンジ法による脂肪吸引も部位によっては行っています。シリンジ法の脂肪吸引は繊細に少量ずつ脂肪吸引したいお顔などがメインとなります。

二の腕、肩、太ももなどのボディの脂肪吸引については主にベイザー波を併用したベイザー脂肪吸引を行い、しっかりした量の脂肪を吸引しタイトニング（ひきしめ）も同時に行います。頬、マリオネットラインのたるみやあご下の二重あごの部分については症状に応じてべーザー脂肪吸引、あるいはシリンジ法による脂肪吸引を使い分けます。

脂肪吸引治療はこんな方におすすめ

• ダイエットしてもなかなか二の腕が細くならない
• わき前後のはみでた脂肪が気になる
• 二重あごが気になるがサプリメントや機械の治療でなかなか改善しない
• マリオネットラインからフェイスラインのたるみが強い

脂肪吸引治療の注意点

施術後は鈍痛、軽度の腫脹が１－２週ほど、内出血が２ー３週ほど、淡い色素沈着が数カ月から半年ほど生じることがあります。また稀に凹凸が生じることがありますので傷がおちつきましたらマッサージやインディバ（施術）が有効になります。また一時的に知覚が鈍くなることがありますが数カ月で自然に回復します。脂肪吸引後は組織が回復する過程で数カ月から半年程度、施術部位に拘縮が起こり、少しかゆみと硬さがでる場合がでることがあります。時間とともに徐々によくなっていきます。

当院の脂肪吸引治療

①ベイザー脂肪吸引

ベイザーリポという脂肪吸引機器を使用した施術です。特殊な超音波を皮下脂肪層に照射することで脂肪を軟化させ、なるべく周囲への組織ダメージを抑えた吸引が可能となります。結果としてなるべく施術後のダウンタイムをおさえてしっかりと脂肪を除去することができます。ベイザー波の作用で施術後に皮膚のタイトニング（ひきしめ）が起こりますので美しいボディラインをつくるのに最適な外科的治療の一つになります。施術後のアフターケア治療としてインディバやHIFU（ボディ用）でのフォローアップも行っております。

②脂肪吸引（シリンジ法）

注射器シリンジと吸引カテーテルを使用して陰圧をかけて脂肪吸引する、従来の施術です。ベイザー脂肪吸引ほどしっかりした量の脂肪を吸うのには適しておりませんが、繊細に少量ずつ吸引したい部分、吸いすぎると凹凸がでやすい部位、特にお顔などを低めの陰圧で少しずつ丁寧に吸引します。口の横のたるみ、下頬からフェイスラインをすっきりさせたい方、二重あごなどで施術します。基本的には糸リフト（スレッドリフト）との併用をおすすめしております。

③脂肪注入（CRF注入、マイクロCRF・ナノファット注入）

米国FDA承認の専用キットを使用して、外気に触れないように採取した脂肪を遠心分離して濃縮します。そして死んでいる脂肪細胞や老化した脂肪細胞、脂肪の断片など、余分な水分や不純物を除去することで新鮮な脂肪を濃縮し、生着率の高いコンデンスリッチファット（CRF）を作成します。この過程を踏まえることで注入後のしこり、脂肪壊死、石灰化のリスクを減らすことができます。また、CRFはおでこやあご先、こけた頬、目の下のくぼみなどのボリューム形成に優れた美容効果をもたらします。さらに専用の器具を使い、細かく微細な脂肪（マイクロCRF、ナノファット）にすることで浅い小じわや目元のハリ、皮膚全体の肌再生が可能です。

治療の流れ

①問診表の記載

基礎疾患、内服薬、過去の施術歴、毎月のご予算、ご希望の施術内容などを記載していただきます。

②医師による診察

ベイザー脂肪吸引認定医による診察を受けていただき、患者様に適した治療をご提案させていただきます。その際、施術後のダウンタイム、アフターケア、リスクなどの説明をいたします。初診時は基本的には診察のみ行い、後日施術の予約をしていただきます。

③施術部位のマーキング

当日ご来院いただきましたら医師が着替えていただき、施術部位のマーキングを行います。気になる部位を担当医師とご相談ください。

④麻酔科医による麻酔

ボディなどの広範囲の脂肪吸引の場合には麻酔科医による静脈麻酔を併用します。施術時の痛みのコントロールを行います。顔などの狭い範囲の場合は点滴麻酔や笑気、局所麻酔で施術する場合もあります。

⑤施術

担当医師により手術となります。

⑥定期的なメンテナンス

遠方の方でなければ翌日ご来院いただき施術する際に作成した小さい傷を縫合します。５－７日ほどで抜糸となります。術後は内出血や腫れ、術後感染防止のため医師の指示に従ってアフターケアしてください。むくみ改善やひきしめ目的でアフターケア治療（インディバやボディ用HIFU）をおすすめしております。